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【呪術廻戦】僕の可愛い妻【五条悟】

第28章 妻の開花


side.名前





悟さんに呪力が変わったと言われた数日後。



負傷者がいない暇な時間に、

私は医務室で本を読んでいた。





「あれ?名前、勉強してるの?偉いね」

「うーん…勉強と言うか、気になる事があって…でもよく分からないんです」

「どれどれ?」





気になる事というのは、

先日からずっと見ている夢の事。



私は未だにそれを見続けていた。



本を読んで理解しようとするけれど、

内容が難しくてよく分からない。



首を傾げていると、

硝子さんが本を覗き込んでくる。





「なんだ。五行説か」

「頭では理解できないんですけど…体が反応してる感じがして…」

「は?」





意味が分からないという顔をする硝子さん。



そうだよね。





「正直…私自身よく分かってなくて…」





自分の身に起きている事を、

説明することすら難しい。



皆、どうやって呪術を学ぶんだろう?



私は幼少期からの刷り込みのせいなのか、

直ぐに本で調べる癖がついている。



図書室から漸く見つけたこの本。


私の手に持っている本には、

陰陽五行説が事細かに書き記されている。


私の夢の内容と似つかわしいそれを読んでいた。





「ふーん…まあそういうのは、五条に聞いた方が早いんじゃないか?」

「…もう少し、読んでからにします」





悟さんには頼りきっている。



学業まで面倒をみてもらうのは。

自分の成長を止めちゃう気がして嫌だった。


 
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