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【呪術廻戦】僕の可愛い妻【五条悟】

第22章 妻の過去


side.五条悟





『親の死を乗り越える為には自分の家族が必要なのよ』





僕は父や母が亡くなっても生きていけると思うんだ。



もちろん悲しい思いはするよ?



僕は男だし。

五条家の当主だし。

経済的にも自立しているし。



何より六眼持ちの自分自信に。

絶対的自信がある。



僕は家族に恵まれて。

愛情を沢山注がれた。



だから、もし両親が亡くなったとしても。





「僕を産んでくれて、育ててくれて、ありがとう」





と感謝ができるだろう。



でも名前はどうかな?



両親に愛された思い出がなくて。

自分に自信がなくて。


そんな状態で母親の死を乗り越えるのは。

やっぱり難しいんじゃないかな?





『人の心というはね。とても脆いものなのよ』





そうだね。

だからこそ、名前には僕が必要だと思うんだ。



彼女の両親の分まで。

僕や僕の両親が名前を愛してさ。


産まれてきて良かった。



そう思えるようにしてあげたい。



自分の親に愛されなくても、僕と家族を作って。

妻として、母として、必要とされたら。

名前は幸せになれるんじゃないかな?






「名前がさ…自分の家庭が何より大事だと思えるように。僕、頑張るよ」





母さんはそれが言いたかったんだろ?


 
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