• テキストサイズ

【呪術廻戦】僕の可愛い妻【五条悟】

第22章 妻の過去


side.五条悟





「それで?名前ちゃんのお父様とは、お話し出来たの?」





流石、僕の母だ。

敏い。



一日だけ、名前を預かって欲しい。



そう頼んだだけなのに。

名前の父に会っていたと知られていた。




敵わないなぁ。





「んー…まあね」

「そう…」





僕の顔を見て、母も微妙な顔をする。



あの父親が改心するとは思えないんだ。


母さんもそう思ったから。

名前を引き取ったんじゃないのかな?





「悟さん」

「うん?」

「今日。名前ちゃんに聞いたけどね。今…とても幸せみたいよ」

「…そっか…」





目を細めて、彼女のことを想う僕の母。



本当にそうなら嬉しいな。


なんせ名前の幸せの閾値は低いから。





「悟さんは名前ちゃんを大切にしているのね」

「そりゃ。僕の可愛い妻だもん。この世で一番愛してるよ」

「そう」




母は嬉しそうに笑った。





『悟さん。人は何故、結婚して自分の家庭を持つのか分かる?』





以前、母にそう言われたのを思い出す。



僕はまだ未熟でその意味を理解していなかったんだ。


 
/ 326ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp