第3章 新生活
side.五条悟
最近、名前の様子がおかしい。
最近は溜息ばかり吐いてるし。
心なしか食欲も落ちてる気がする。
もしかして僕の愛情が重たいとか?
「ねえ?歌姫」
「何よ?」
「僕って、どんな男に見える?」
聞いてみたら、鼻で笑われた。
えっ?
何よ?
ちゃんと言ってよ。
地味に傷つくよ?
それかアレかな?
もしかして寝てる間に悪戯してるのがバレた?
だって名前が可愛いんだもの。
僕だって男なんだし。
ずっと好きだった子が横にいたら触れたくもなるでしょ?
初めての時、痛かったら可哀想だから。
今から徐々に慣らしてるんだけど。
もしかして、それがバレた?
「うわああぁっ!」
名前のことで頭がいっぱい過ぎる。
仕事が全く手につかない。
「五条さん。五月蝿いです」
「七海ー。僕、もう帰っていい?」
「ダメです」
「じゃあ、話くらい聞いてよー」
「嫌です」
後輩にもこんな仕打ち。
僕はダメな大人だね。
どうしても君を求めてしまうんだ。
少し距離を置いた方がいいのかな?