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【呪術廻戦】僕の可愛い妻【五条悟】

第22章 妻の過去


side.五条悟





「もっともっと甘えてよ。僕は君のためにいるんだから」

「そうなの?」





そうだよ。


あの日、体育館で君を見た日から。

僕の心は君のものになったんだ。





「僕を信じられない?」




へらりと笑って見せると。

名前はポロポロと泣き出した。




「…ごめんなさいっ…泣いちゃいけないって…」

「泣いていいんだよ」





それでいいんだ。


君の涙を拭うために僕がいる。

僕の前では沢山泣いて、甘えてよ。




「…悟さんは…」

「うん?」

「…私を…捨てない?」

「捨てるわけないがない。こんなに愛してるのに、手放すわけないでしょ?」

「…もっと好きになっても…いいの?」





そんな可愛いことで悩まないで。


僕は全力で君を守るし。

愛すると誓うよ。





「名前が僕を好きになるなら、僕はもっと君を好きになるよ」

「ほんとに?」

「うん。名前以上に大切なものなんてないよ。だから安心して僕に甘えて?」

「うん」





泣きながら僕に縋りつく名前を抱きしめる。



大丈夫。


こんなに健気で可愛い女の子なんて。

名前しかいないんだから。


 
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