第2章 秘蜜の関係※
(もうそろそろ…いいか。)
錆兎は果実を弄んでいた手を離し、音羽の隊服のベルトに手を掛けた。慣れた手付きでベルトを外し、ボタンを外す。そしてそのまま下着ごと、衣服をズリ下げると、前から秘部に手を滑らせた。
指先を動かし、充分に蜜が蓄えられている事を確認すると、熱い内部に中指を差し込む。
その瞬間、音羽が小さく息を吐き出したのがわかった。錆兎は差し込んだ中指を、馴染ませるように出し入れを繰り返した。
一瞬、めちゃくちゃにかき混ぜてやりたい衝動に駆られたが、思い直す。一回それで、キレられたことがあった。
余計な愛撫はしない。
錆兎は内部を馴染ませる程度に抑え、指を引き抜いた。
これで準備が完了した。錆兎は自分のベルトも外すと、衣服の中から熱く膨張した自身を取り出し、音羽の様子を伺うように問い掛けた。
「挿入るぞ?」
声をかけると、音羽は錆兎に背を向けた姿のまま、静かに頷いた。
臀部が見やすいようにと、上着を捲りあげる。すると、音羽の細くて白い腰が露わになる。その細腰に手を添えると、滑らかな肌が錆兎の手にぴたりと嵌るように吸い付いてくる。
錆兎が力を込めたら、すぐにでも折れてしまいそうな腰を優しく引き寄せると、近づいた尻の割れ目に、自身の先端を軽く擦り付けた。
(…綺麗だな。)
一瞬だが、腰から尻に掛けての滑らかな曲線に目を奪われた。
スラッとした体型に、引き締まっているが程よい肉付きの尻。そしてあの胸。真正面から、ちゃんと見たことはないが、かなりいい身体付きをしている。
顔だって、悪くない。いや、鬼殺隊の中でもかなり上位の方だ。あの鬼殺隊一の美人姉妹、胡蝶カナエしのぶ姉妹と並んでも、なんら見劣りはしない。
こんないい女、男が放って置くはずがない。現に隊士の男どもが騒いでるのを何度も見たことがある。
性格は少しキツイが、面倒見が良くて、下からも慕われて、時たま見せる笑顔が可愛くて……錆兎自身には一度も向けられたことはないが。
ー じゃあ、なんでこいつ、大嫌いな俺なんかと、こんなことしてるんだ?