第11章 恋焦がれて※

「嫌だ、離さない。今日はお前が何も考えられなくなるまで、愛してやるって決めてるんだ。」

「やだ、何言って…、」

錆兎は音羽の身体を布団に仰向けに貼り付けるように寝かせると、その上に四つん這いに覆いかぶさり、熱を帯びた瞳で音羽を見つめた。

「そしてもう二度と、俺から離れたいなんて…そんな事、思わせないようにしてやる。」

「錆兎…ちょっ……、んうっ！」

何かを言う前に錆兎に唇を塞がれ、音羽の身体がビクッと震える。同時に口内に入ってきた舌先に舌を絡め取られる。

「んーんぅっ…、待っ……、」

「んっ、…やだ……んぅ……、」

錆兎は口内を侵しながら、音羽の豊満な胸の果実を掴んで揉みしだき、その敏感な小さな実を指先で優しく擦り上げる。

「んぅ…やぁ……、んっ…、」

擦られた桃色の実が硬さを帯びてくると、その周りを囲う桃色の輪も、反応してさらにぷっくり膨れる。

錆兎は音羽の唇から離れると、身を屈めて、その厭らしく膨れた輪ごと一気に食らいついた。

「ふぁっ…、」

錆兎の熱い口の中で、音羽の敏感な実が舐め溶かされる。

「んんぁっ…錆兎っ……、本当にもう…待ってってっ！」

音羽の手が錆兎の肩を掴んでグッと押し返すと、錆兎が少し不服そうな表情を浮かべて、身体を起こした。

「なんでそんなに嫌がるんだよ。」

「ち、違うの！…私はもう充分してもらった…から。……それよりも錆兎だって…その…、もう辛いでしょ？」

音羽の視線が錆兎の下半身に向く。それに釣られて視線を向けると、寝間着の布地を押し上げるように膨らむあれが視界に入った。

「あ…、」

「だってさっきからずっと、凄い…押し付けてくるし…、」

自分はまだかなり余裕があると思ってたのに、気づかないうちに盛りの付いた雄犬のように押し付けていたらしい。