第11章 恋焦がれて※

その事実を知って、少しだけ顔が高揚する。

「私はもういいいから、今度は貴方と……その…一緒に……、」

そこまで言って、音羽の顔がゆでタコのように真っ赤になった。

だってこれでは、自分から挿入てくれと言っているようなものだ。

そんな姿の音羽を見て、錆兎も「わかった。」と小さく呟くと顔を真っ赤に染めらせた。









「それじゃ、挿入るぞ？」

音羽を布団に寝かせ、開かせた脚の間に入るとそう声をかける。その声かけに音羽がコクリと頷いたのを確認すると、錆兎はそれを入口を解すように擦り付けた。

そのままグッと軽く力を込めて押し付けると、もう充分に愛液に塗れたソコは何の抵抗もなく、ヌチャっとイヤらしい音を立てて、錆兎を飲み込む。

「はぁ……、」

暫くぶりに感じる錆兎の質量。音羽は初めこそ苦しさに眉間をシワを寄せたが、最後まで入り、その先端がコツリと最奥を刺激すると「あっ…」と小さく吐息を吐き出し、恍惚とした表情を浮かべた。

(だから、挿入た時の顔が可愛すぎるんだよ。)

前からするのは二回目だが、やはり色んな意味で刺激が強い。後ろからしてたときもこんな顔をしてたのかと思うと、さらに興奮が高まってくる。

錆兎はズキリと痛む下半身に応えるべく、ゆっくりと腰を動かし始めた。

「くっ…、」

すぐさま熱い内部とざらついた壁が錆兎自身を締め付けるように絡んできて、意識をもっていかれそうになる。