第11章 恋焦がれて※

逃げるように布団の上を這うと、錆兎の腰に回った手が、音羽の身体を強く引き戻す。すると腰だけが浮いて、まるで錆兎の眼の前に臀部を突き出すような格好になってしまった。

「離してっ…、こんな格好…恥ずかしい……、」

逃げようにも錆兎に制されて、ビクともしない。あまりの恥ずかしさに枕に顔を押し付ける。

「そうか？…俺は、めちゃくちゃ興奮してる。」

錆兎は荒くなる吐息を抑えるように長く息を吐き出すと、臀部の片方の膨らみに顔を近づけて、その側面に口づけた。

「な、何してるのよっ！」

まさか、こんなところに口付けられるとは思ってなく、戸惑い小さく暴れる音羽に構うことなく、錆兎は腰に回した手を下ろし、太腿を掴むとその内側に手を滑らす。その指先が内腿を這い、股関節を擦り、秘部に到達する。すると…、



ピチャ……



そこはもう、錆兎の想像以上の蜜に溢れていて……、

「凄いな、ここ……、」

思わず、口にしてしまう。

「やだっ…言わないで……、」

恥ずかしさでもう死んでしまいそうっ！

堪らずに枕に強く顔を押し付ける。しかし反対に錆兎は嬉しそうに微笑んだ。

「お前が感じてくれてるんだって証拠だろ？すげー嬉しい。」

音羽の身体が自分の愛撫で、こんなにも反応してくれる、それだけで顔がニヤけるほど嬉しい。

「なぁ、もっと良く見ていいか？」

「えっ！？」

一瞬、錆兎が何を言ってるのかわからずに思考が停止する。

錆兎はそんな音羽の両腿の後ろ、付け根あたりを両手で優しく掴むと、親指を立てて、ゆっくりと外側に開いていく。すると、ヌチャッと卑猥な音を立てて、愛液に塗れた秘部が錆兎の眼前に晒された。