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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第31章 耳掃除をしよう(春日山勢)


「幸村……」

佐助「これは幸村姫には見せられないな…」

幸村「っ!?な、なんだよ」


幸村が焦っている隙に綿棒の反対側でもう1度掃除する。


(うん…これは本人にいいづらいけど結構……)


信玄「ははっ、村正だけじゃなく幸も洗った方が良かったんじゃなかったのか」


(信玄様っ、正直に言い過ぎですっ)


すぐに幸村は反応して焦っている。もうこうなったら遠慮なく現実を教えてあげよう。


幸村「な、信玄様まで何言ってるんですか」

「だって、凄く…きたな、あっ!?」


焦ったらしい幸村が素早く身をおこし、私の手から綿棒をひったくった。

その速さと言ったら流石戦国武将と称えるべきか、一瞬の出来事だった。


「あ」

佐助「あ、証拠隠滅だ」

幸村「なんの証拠だよっ!もう俺は十分だ、次だ、次!」

「まだ片耳をやっただけじゃない。もう良いの?」

幸村「さっきのですっきりしたから良い」

「良くない、良くない!こんなに汚いならもう片方もちゃんと掃除しないと」


幸村の顔がパッと赤くなった。


幸村「汚いって言うなっ」

「なによ、掃除っていうのは汚いからするんでしょ?
 はいっ、さっさと反対の耳出してっ!!」

幸村「おわっ!?ばか、お前、どこにそんな馬鹿力を隠してたんだよっ」


(それ家康にも言われたし)


「いーから、いーから。とりあえずちょっと黙ろうね?
 汚いってわかったからには綺麗にしないと気が済まないの」


眼前に綿棒を見せつけると幸村は仕方なさそうに反対の耳を出した。


幸村「ったく、こえー女だな。お前の旦那はぜってー尻の下に敷かれ……イテテ!」

「あ、ごめーん、ちょっと力入れすぎた」

幸村「わざとだろっ!」

「よし、これで綺麗になったけど、ちょっとサービスね~」


綿棒で味わえない感覚をと、綺麗になった耳の中を耳かきで軽くカリカリしてあげた。


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