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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第31章 耳掃除をしよう(春日山勢)


佐助「できれば来て欲しいんだ。じゃないとブチ切れた謙信様に俺は追いかけ回されることになるし、信玄様には笑いながらチクチク言葉責めされる」


(うーん、それは佐助君が可哀想だなぁ)


謙信様は部下に斬りかかってくるような恐ろしいパワハラ上司らしいし、信玄様は優しそうな方だけど、甲斐の虎とまで呼ばれている人だ。怒らせたら相当だろう。

佐助君をチラと見れば、とってもわかりにくいけど間違いなく困っている顔をしている。


(私が行って解決するなら……いっか)


特に難しいことを要求されているわけじゃない。

数人の耳掃除で佐助君が怒られなくて済んで、私は『名前を忘れた貴重な布』が特典でついてくるんだから。

手の平に乗せていた可愛らしい梅の実を木の下に戻した。


「いいよ、行こう!信長様には『気分転換に友達に会いに行ってきます』って書き置きしてくるよ。
 良い機会だから佐助君の忍者仕様のからくり部屋も見せて欲しいな。
 あと佐助君のクナイと幸村の村正にも会ってみたい!」


もうこうなったら図々しいところまでお願いしてしまおうと提案すると、佐助君は『お安い御用だ』と笑って了承してくれた。


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