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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第30章 魔女の薬(兼続さんルート)(R-18)


兼続「500年後で許嫁とは言わないのか。
 ならば将来夫婦になる約束を交わした仲、と言えばわかるか?」

「しょうらいふうふになるやくそくをかわした仲?
 つまり婚約者とかフィアンセとか、そういう……?」


理解するまで固まっていた数秒ののち、舞は布団から飛び起きそうになった。

兼続が舞の肩をとっさに押さえなければ、また痛みに悶絶していたところだろう。


兼続「耳慣れない言葉だが、おおよそ合っていると思う。
 今朝も傍にいてくれと言ったが舞と夫婦になりたいんだ」

「急に言われても、あ、急じゃないか…」


熱っぽく見つめられて舞はあわあわと視線を泳がせている。

確かに連理の契りだったら良かったと言われ、舞はそれを喜び一緒にいたいと言った。

しかし朝の睦言が夜に現実味をもって迫ってきたとなると、展開に気後れするのも仕方なかっただろう。


「気持ちは嬉しいですが、このままでは交際ゼロ日婚約?になるんじゃ…」

兼続「別に気にしない。今の時代はコウサイゼロニチ婚姻?がまかり通っているからな。
 それに1年間舞を見続けていたし、お互いを分かり合う日はこれからやってくる。
 いや昨夜でだいぶ分かり合った気もするが…」


『交際ゼロ日』という現代の言葉を巧みに活用し、勢いをつけて説得してくる兼続に舞はSTOPをかけた。


「す、すみませんが少しの間保留でお願いします」

兼続「一度は了承し保留にするのは、やはり嫌になったか…?」


恋人という関係を経て婚約したい。そう思っての保留を兼続は勝手に解釈して肩を落としている。


「そうじゃなくて…」

兼続「わかった。俺なりにお前に頷いてもらえるように努力する」

「え?はい……」


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