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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第30章 魔女の薬(兼続さんルート)(R-18)


謙信「兼続、罰として執政の任をしばらく解く。
 自らの行いに責を負い、舞の世話をしろ。特に体調に気を配れ。
 春日山に戻ったら直ちに舞の荷物を兼続の部屋に移す」

兼続「御意。舞が心安らかに過ごせるように努めます」


兼続は畏まって座りなおし、改めて謙信に頭を下げた。


兼続「謙信様。この直江兼続、舞に婚姻の申し出をする許可をいただきたく参りました」


二色の瞳に兼続と兼続の後ろで眠っている舞が映った。

謙信は鮮やかな噛み痕をしばし見つめ、やがてふと目を逸らした。


謙信「心せよ。舞が不安を少しでも見せたら一太刀で済むと思うな。
 ……直江の家に恥じぬ行いをしろ」

兼続「はっ」


そんな主従の会話など何も知らず、舞は眠り続けた。

駕籠の横で兼続が護衛をしているのにも気づかず、春日山に到着して駕籠からおろされても尚意識朦朧。

出迎えた人々の視線を集めに集めて、そのまま兼続に抱かれて部屋に直行したのだった。

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