第30章 魔女の薬(兼続さんルート)(R-18)
兼続「さあな…。
お前に言われずとも恋仲になるつもりだった。
恋仲以外の女を部屋にあがらせるわけないだろう。すぐに帰さないとも言ったはずだ…」
兼続さんは腰を掴んでいた手を離し、今度はぎゅうっと抱きしめて動き出した。
兼続「もう少し……っ、強くするっ……」
快感をおしあげられながらもビリビリと走る痛みに苛まされ、私の口からは完全な呻き声がもれた。
「ぅ……ぅ…ぁ……!」
兼続「く……痛いだろう。悪い、もうすぐ…だ」
痛がっている私を気づかって身体を撫でてくれる優しさに胸が熱くなる。
もっと近くに感じたいと兼続さんの腰に足を絡めて下半身を密着させた。
兼続さんが息を吐いた折に、鋭い犬歯がふと見えて妙な色気を感じた。
「んっ……離れたくない、痛くても一緒に……居たい…」
今以上の距離から離れたくない。
そんなのムリだってわかっているけれど、ずっと兼続さんに抱きしめてもらいたい気持ちが止まらなかった。
(もう朝だ。はやく謙信様のところへ行ってお互いの無事を確認し合わなきゃいけないのに、こんな子供みたいなこと言ってられない……)
寂しさに襲われて目の前の身体にしがみつくと、力強く抱きしめ返された。
もしかしたら兼続さんも同じ気持ちなのかもしれない。そう思わせるような熱のこもった抱擁に、私も腕にありったけの力をこめた。
兼続「一緒に居ればいい。俺だって舞からひと時も離れたくない。
くっ………今すぐ…舞を本気で孕ませれば……いいか…?そうすれば傍に居られる…」
「え?あんっっ!あっ、あ!……んぁっ、んぅぅ…!」
驚いているそばから揺さぶられて口もきけない。