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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第30章 魔女の薬(兼続さんルート)(R-18)


空気が変わったというよりも押し入れに隠れた時から本当はお互いを確かめ合いたかったのに、建前というか遠慮というか、気恥ずかしさで取り繕っていたのだ。

ドキドキしているところで顎をさらわれ、斜め後ろを向いたところで口づけされた。

目の前で手を振っても何も見えない暗闇だったから、兼続さんは狙いを外して私の唇の横に口づけをした。


「ふふっ……残念でした」


からかうと兼続さんの唇がすぐに押し当てられた。
軽く触れた唇はすぐに離れ、兼続さんから小さな笑いが返ってきた。


兼続「舞相手に仕損じるとは不覚だったな」

「ふふっ、暗いですもんね」

兼続「ああ。だがもう外さない」


兼続さんの気配が近づいてきて、狙いたがわず口づけられた。


「んっ…」


うっとりと口づけに酔い、そういえばと唇が離れた隙に聞いてみた。


「ん…あの、さっきの男性ですが『達しても症状が酷くなる』って言っていたんです。
 兼続さんは大丈夫なんですか?」


返答に迷う気配がして、苦さの混じったため息が聞こえた。


兼続「あの男はそんなことまで言っていたのか…」

「はい。正確には出しても出しても…みたいな言い方でした」

兼続「そうか…。舞を酷く抱いておいてこんなことを言うのは悪いが、薬の効果は薄れていない。男の言う通りだ」

「良くなった感じは全然しないんですか?」

兼続「しない。一度精を吐いた後から止まらなくなった。それまでは我慢出来ていたにも関わらずだ」


論より証拠だと兼続さんは腰を押し付けてきて、お尻に硬いものがあたった。


「それまで我慢出来ていたのに…ですか。なんだか虫刺されみたいですね。
 かゆいのを我慢して放っておけば治りも早いのに、搔きむしって酷くなるみたいな?
 早く言ってくれればいいのに…」

兼続「舞を休ませないといけないだろう。
 春日山を出て今の今まで、心が休まった時があったか?」

「そんなこと言ってる場合じゃないです!
 兼続さんが苦しいなら助けたいです」

兼続「無謀だな…」


兼続さんのキスが唇に顎に首にと、至る所に降ってきた。


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