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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第30章 魔女の薬(兼続さんルート)(R-18)


「良かった……。
 このまま1人にされたらどうしようって…怖かった」


舞は消え入りそうな声でそれだけ言って安堵の息を吐いている。


兼続「俺を責めないのか」

「怒っています。
 ですが媚薬のこともありますし、私…自分が気持ちいいからって兼続さんが抜こうとしてるのを止めちゃったし…。
 頭の8割くらいは仕方ないかなと思っています」


この言い分だと怒っているのはたったの2割だ。


兼続「怒っている割合が少なすぎるだろう。どれだけ優しいんだ、お前は…」

「優しいというよりも恐ろしい体験をした後だから、だと思います。
 兼続さんに抱かれておけば良かったと思っていたせいか、不安は不安ですが、今胸にあるのは怒りより喜びの方が強いです」

兼続「………待て。あれだけ『いや』『だめ』と言っておきながら喜んでいただと?
 しかも舞の中に二度も…」


膣内に射出した時を思い出し、言葉に詰まる。
俺達の間に面(おも)はゆい空気が漂う。


「そ、そうです!いい、い、いちいち言わないでくださいっ」


恥ずかしさを誤魔化すように、舞が腕の中で身じろいだ。


「もちろん怖かったですし痛かったですよ?それにしばらく不安も残ります。
 大人なんですからねっ!これからは無計画にしちゃ駄目です」


言葉の端々に許しが垣間見え、俺は力の限り舞を抱きしめた。


「兼続さんっ、く、苦しい…」

兼続「悪い…お前が好きなんだ。好きだ。
 嫌いに……ならないでくれ」

「何で告白しながら謝って……う……。
 だいじょ、ぶ…嫌いにならないから………ぐるじ…ぃ…」


腕の中で舞がウンウン唸っているが関係ない。

両思いだとわかった時よりも、ずっとずっと舞を近くに感じる。


(湯殿が暗くて……良かった)


滲んだ涙を見られないように、しっかりと抱え込む。


兼続「我慢しろ」

「へっ!?うぅ……変な兼続さん…」


会話はそこで途切れたが俺達は満たされるまで抱き合い、湯殿を後にしたのだった。

 
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