第30章 魔女の薬(兼続さんルート)(R-18)
(もっと、できるなら直にふれて……)
朱い尖りに吸いついて、もう片方を揉みしだいている己を想像して叶わず、夢中になって襦袢の上から撫でまわした。
兼続「舞………っ」
「あん……ふっ、ぅ………っ」
恥じらいが混じった喘ぎが、脳を溶かすようだった。柔らかいものに触れて欲の象徴がギリと血を漲らせている。
(これ以上のことを………したい。
舞は許してくれるだろうか)
兼続「抵抗しないのか…?」
「ん…ふ……」
耳元で皮肉ると、舞が感じ入ったように身を震わせた。
耳が弱いのか俺の声を心地よいと感じているのか区別できないが嫌がっているように見えない。良いように解釈して、小さな耳たぶにフッと息をかけた。
「ふっ……!ん……!」
やはり舞は甘い声を漏らすだけだ。
兼続「抵抗しないと今度こそ体に傷がつくぞ」
2度の危機を乗り越えて、まさか味方に踏みにじられるとは思っていなかっただろう。
ゆっくりと舞の瞼が持ち上がり、束の間、俺達は見つめ合った。
「……」
(俺は舞を恋い慕ってきたが、舞はそうじゃない)
今まではそれでいいと日々過ごしていたはずが、媚薬のせいか強い所有欲が生まれていた。
厄介にも所有欲だけでなく強い性欲まで生まれているから大ごとで、相手の気持ちなど関係なく抱いてしまいそうで怖かった。
頬を撫でると舞がうっとりと目を瞑った。
(心がないなら甘える素振りを一片も見せなければ良いものを…)
可愛い顔がひどく憎く、どうしてやろうかと思った…が、
「さっきの人達に触られたところを上書きして欲しい…です」
虚を突かれるようなことを言われて思考が止まった。