第30章 魔女の薬(兼続さんルート)(R-18)
一瞬ひやりと感じた唇は体温を分け合って熱を帯びる。
「んっ……、はっ……!」
飴を舐めるかのごとく、大きさの違う小さい舌を舐め上げ、吸って、くすぐって……。
案の定どんなに舞の唇や口内を愛撫しても、触れてしまったら最後、甘美な味に離れられなくなった。
「んんっ……、んーー!んっ………!」
あと少しと夢中でむさぼっている途中、舞が俺の胸を叩いてきた。
今度こそ信頼関係は根っこから瓦解しただろう。口づけを終えたら、拒否の言葉が待ち受けている。
それは戦場に立つよりも、敵に四方を囲われるよりも恐ろしことだった。
恐怖の瞬間を少しでも先延ばししたくて、舞の後頭部に手を回して口づけを深めた。
「ふ…!んっ……ん……」
抵抗がさらに酷くなるかと思えば、意外にも舞の抵抗は無となり、くたりと身体を預けてきた。
どういうことかと薄目で確認すれば、舞の瞼は従順に閉じられ、長いまつ毛がしっとりと下瞼に落ちている。
(まさか嫌じゃないのか?
男達に襲われた後で、何故……)
恐る恐る唇を離してみたが、舞の口から洩れたのは拒否や怒りの言葉ではなく、小さな吐息だけだった。
ならばと愚かな欲望が調子づいた。
先程から視界に入って、どうしても触れたかった部分に手を伸ばす。
勝手にふれていいのか葛藤しながら、丸みのある膨らみを包み込んだ。
「ん………はぁ…」
乳房の柔らかさに感じ入る前に、舞の反応の良さに心拍があがる。
舞のそれは俺の手に合わせたかのようにしっくりとくる大きさだ。この先の相性の良さを勝手に予感し、気が昂った。