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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第2章 姫がいなくなった(政宗&蘭丸くん)


――――

それから〇日後の早朝。


ドスンッ!


静寂だった寝室は突然騒がしくなった。


政宗「いってえ!」

照月「みゃっ!?」


腹の上に突然『重たい何か』が落ちてきて政宗は飛び起き、政宗の褥の上に寝ていた照月も、飛びあがった。

政宗の上に、大荷物を背負った女が跨っている。


「いったーーーー………」


夜明け前の薄暗い室内に間の抜けた声が響いた。


政宗「っ、舞!」

「ま、政宗?よ、良かった……帰ってこれた!!会いたかったよ、政宗ぇ~~~」


政宗にがばりと抱きついた舞からは、戦国の世にはない、芳しい香りがした。

政宗の精悍な顔にあたる舞の髪は薄闇でも艶を放ち、さらさらしている。

政宗は反射的に抱きとめ、何度も髪を梳いた。


政宗「遅かったな?待ちくたびれたぞ?」

「えへへ、ごめんね、政宗のために綺麗にしてきたの!
 あ、そうそう、これがネイル!見て?」

政宗「暗くてよく見えないから、それは後だ」

「えーーーー、政宗ったら女心がわかってないなぁ。すぐ見て欲しいの!
 お土産もね、いっぱい買ってきちゃった♪」


政宗は素早く身体を起こし、舞の荷物をするりと背から落とした。

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