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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第28章 狐の化かし合い(光秀さん)(R-18)


「光秀様、こんなところでどうしたんですか?」

光秀「……なんでもない。帰ろう」



おかしな行動を追求しないのも身のため。

狐には狐だ。


「…ええ、帰りましょう。
 明日の逢瀬が楽しみです。
 光秀様にたくさんお世話になったので、いっぱいお礼しなきゃいけませんね」

光秀「礼をするのは俺の方だ」

「え?」


『狐同士、化かし合え』


信長様の声が頭に響いた。


「やだ、お礼をされるようなことしていませんよ」

光秀「どうだかな…」


(化かし合っても、時に言えないことがあっても…)


「…愛してますからね、光秀様」


光秀様が屈む気配がして、そうっと口づけをされた。

想いがこもった口づけは短くても心を満たしてくれた。


光秀「愛している」


見つめ合った瞳の奥に、提灯の明かりが狐火のように揺らめいていた。



END

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