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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第28章 狐の化かし合い(光秀さん)(R-18)


「ちょっ、廊下なんですから、もう少し包み隠してください!」

光秀「しー。皆を起こす気か」

「そんなに大声出してませんっ」

光秀「十分だ。それで?」

「あとはしばらくそのままの状態でお話して、途中からはお酒ではなくお水をもらって飲んでいました」

光秀「違う。挿れられたかどうかだ」

「っ、挿れて確かめられました」


躱しきれなかった追及に答えると、不意に腰に手を回された。
玄関へと向かう足取りが速くなった。


光秀「湯殿を準備するよう言っておいた。帰ったら身体を清めろ」

「信長様の匂い…しますか?」


きかない鼻をスンと鳴らした。

こうしてわざとらしく確認しなくても、信長様の香りは鼻に馴染んでわからなくなっている。

しかし抱っこされていたなら匂いが移っていてもおかしくないからと、きわどい行動と会話だ。


光秀「そういう問題じゃない」


鋭い眼差しを向けられて、あなたの心が私にあると安堵した。


「せっかくですが今日は家に帰ろうと思っていたんです。
 未婚の身で外泊が続くのはちょっと…」

光秀「夜更けに帰るのも、朝帰るのも同じこと。
 かえって堂々と昼間に帰った方が自然に見える。泊っていけ」


今夜だけはと距離を置こうとしたのにあえなく失敗した。
これ以上断ると不自然を見破られる。


「わかりました。お言葉に甘えてお世話になります。
 ただし寝かせてくださいね。昨日と今日で、ほとんど寝てないんですから。
 お酒に酔っていますし実は安心して、もうすでに眠たいです」


気を抜くと欠伸が出そうなのは本当のこと。

気分の高揚はあるけれど、それ以上に色々あって疲れてしまった。


光秀「そうしてやろう。
 だが眠る前に一度、お前の身体を検めさせてもらうがな」

「え?」


心臓がドキリと音を立てた。


光秀「信長様に手をつけられていないか、な?」

「な、なに言ってるんですか。大丈夫ですよ」


光秀様の目がスッと細くなり、私の挙動をじっと伺っている。


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