第28章 狐の化かし合い(光秀さん)(R-18)
「はぁっ、はっ……ぁ……光秀様…………」
初めて迎え入れた白い欲望に悦んで、刺さったままの肉槍にずっとそうして欲しいと膣内が、きゅっ、きゅっとささやかに締めつけている。
光秀様は私を抱きしめ、はあはあと荒い息をしている。
あの夜も息を乱していたけど、こんなに余裕のない姿じゃなかった。
光秀「押さえつけて悪かった。
気が付けば夢中で盛っていた……痛いところはないか」
そう言って光秀様は足をおさえていた手を離してくれた。
ずっと浮いていた腰が布団についてらくになったけれど、体勢に合わせて腰を寄せられ、チュ…という感覚に吐息が乱された。
「んっ……ないです。
気持ち良くて…もう、他に何も感じませんでした」
光秀「そうか」
今夜の光秀様は時々素っ気ない。
別に嫌とかじゃなく、こういうところがあるのかとますます惹きよせられる。
「光秀様、ありがとうございます。
これで明日は大丈夫です」
射精が落ち着いた熱杭は、徐々に芯をなくして栓の役目を為さなくなった。
私達の隙間から温かい体液が少しずつ零れ始めた。
光秀「相手は信長様だぞ。
簡単にあきらめてくれるとは限らない」
「でもできる限りのことはしたじゃないですか」
こんな……夫婦がするような夜の営みをして、まだ足りないのだろうか。
光秀「まだだ。信長様があきらめなかった時に備える」
「どう備えるんですか?光秀様が同席するとか?」
光秀「人払いを無視して同席はできない。
舞だけで立ち向かわなくてはいけないだろう」
「信長様と戦いに行くみたいな言い方ですね。
ですが私達を恋仲にしようと仕掛けられたのは信長様じゃないですか。
どうしてそんなに警戒するんですか?」
光秀「お前はあの方を知らない。必要があれば非道を貫く」