第28章 狐の化かし合い(光秀さん)(R-18)
「あんなに気持ち良くさせておいて、わからないなんて、うそ」
腰の線を悩ましい動きでなぞりながら、光秀様は艶然(えんぜん)と笑った。
そうして笑うと男性的な色気が溢れて直視できなくなる。
光秀「睦み合いの最中に顔を逸らすな。
舞の顔が見たい」
「え……」
グイと顔の向きを変えられて、ゆで上がったタコみたいに真っ赤になっていると、その反応が気に入ったのか光秀様は口元を緩めた。
光秀「俺をどう思っているのか丸わかりだ」
「~~~~、ど、どうとでもおっしゃってください」
光秀「人前でうまく立ち振る舞うお前が、閨では感情を露わにしているのだからな、可愛いんじゃないか?」
「う……」
言葉を失くしていると光秀様はふっと小さく笑った。
光秀「さて、恋仲になってくれた可愛い女を目一杯愛するとしよう。
泣くまでよがらせて、そうだな、最後は気を失うまで……か」
「そこまでしなくても、あんっ……!」
足の間で休んでいた指先が突然動き出して声をあげた。
あの日はところどころ記憶が飛んでいるところもあって、おそらく気持ち良すぎて気を失ったのだろう。
今夜もそうなるのかもしれないと身体が勝手に熱をあげた。
光秀「甘い蜜が滴っている…」
足の間からいやらしさを強調する淫らな音がする。
「ん!あ、そんなこと、言わないでっ」
光秀「塗り広げればもっと気持ちいいぞ?」
光秀様は己の分身を花の中心に擦り付けながら、硬く尖った乳首に吸い付いてきた。
「っ、んぅ」
根元から先端へと吸い上げ、そうしながら舌先でチロチロと舐めてくるからたまらない。
胸からお腹へ流れていく快感に呻くと、もっと強く吸い付かれて、私は月光を紡いだような銀糸に指をもぐらせた。