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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第28章 狐の化かし合い(光秀さん)(R-18)


信長「明日こそ勝敗をつけるぞ。明け方まで帰れないと思え」


今夜飲んだお酒を消化しきれないうちに次の誘いだ。だが相手が信長では断れないと舞は仕方なく頷いた。


「はい」

秀吉「信長様、女相手に酒の勝負など……」


舞を気づかった秀吉が助け舟を出したが、信長があっさりとそれを遮った。


信長「小言は聞かん。舞はもう帰れ」


信長に帰宅を促され、舞は大人しく立ち上がった。


「美味しいお酒をご馳走していただいて、ありがとうございました」

信長「少々城がざわついている。一人にならぬように行け」

「気づかって頂いて光栄です。今夜はありがとうございました」


頭を下げた拍子によろけ、秀吉がふらつく体を支えてやった。


「申し訳ありません、秀吉様!」


不意の男性の腕に舞が初々しく反応すると、秀吉は悪かったと手を放した。


秀吉「行くぞ。ふらつくようなら俺の腕につかまれ」

「よろしくお願いします」


秀吉が腕を差し出すと、遠慮がちに手が回された。


信長「秀吉。途中で貴様の役を変わるという奴が出てくるだろう。
 その時はその者に舞を任せろ」

秀吉「はっ」


いちいち疑問を挟んでは信長に煩わしい思いをさせるだけだと、秀吉は短く返事をした。


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