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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第28章 狐の化かし合い(光秀さん)(R-18)


秀吉「信長様に金平糖はだめだ」


(そっか…!町娘が直接物を渡すなんて失礼だったわ)


「申し訳ありませんでした!
 今年の夏風邪は喉も腫れると聞きます。姫様にお渡しして欲しくして差し出がましいことをしてしまいました」 

秀吉「あ、ああ。俺も奪い取るような真似をしてすまない。
 必ず姫に渡しておく」


すぐさま謝ると警戒一色だった秀吉様が表情を少しだけ緩めた。


「よろしくお願いします」


舞が笑みを返していると、信長が興を覚えたように顔を覗き込んできた。

逢瀬に誘ってくる男性客でもこんなに距離を近づけたりはしない。


「っ、の、信長様?」


舞は引きつりそうになる顔をどうにか取り繕った。

甚だしく端正な顔が間近に迫り、威厳のある迫力を前に見つめ返すことしかできない。


信長「ほお、なかなかに良い顔をしているな」


作り笑いをして冷や汗をかいているのにと舞は思ったが、信長は『時折城に呼ぶ』と言い残して帰っていった。


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