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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第28章 狐の化かし合い(光秀さん)(R-18)


店を移る前と後では、明らかに舞は変わった。
化粧もせず、おさがりの小袖をお直しして着ていた地味な女はどこにもいない。


職人2「舞は誰にでも優しいが、心を渡すことはしないんだとよ。
 舞に惚れた男は数多く居るが、どんな男にもなびかねぇだろ?
 いつ誰の女になるかって男達は気が気でなくて、踏ん切りがつかずに惚れたまんまで居るしかないそうだ」

職人1「なるほどなぁ。だから惚れれば地獄か…。
 ん?おんなじ浮名を流してる男が居なかったか?」

職人2「そりゃあ、あいつだ。名前なんて言ったかな。
 だがあっちは質の悪い男だからなぁ」

職人1「そうだな」


同じ浮名を流している似ても似つかない二人に職人達は唸った。


「すいません、注文です!
 2個はお店で食べて、10個持ち帰るそうです」


大量注文を受けて舞はそつなく手を動かしている。


職人1「おっと、仕事しねえとな」


せっせと働く姿に、無駄口を叩いていた職人達は仕事に戻っていった。



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