第28章 狐の化かし合い(光秀さん)(R-18)
「絶対嫌です!どこかにやってください!」
光秀「では長期戦を覚悟しろ」
「ぅ……」
ピタリと動きをとめた舞の股に張り型を滑らせた。
竿に蜜を塗りつけ、丸みを帯びた先端をわざと花芽に当たるよう動かすと舞は身体を強張らせた。
光秀「まだ挿れない」
「んっ…!か、硬くて嫌です!」
形はそっくりでも人の肉感を木で再現などできない。
光秀「そうだろうが直に慣れる」
「や、やめて、ください!お願いです……怖いっ!」
硬質な表面に嫌悪して舞が叫び、陰部を擦りあげる張型を手で押しとどめた。
この様子では張り型で達することは到底できないだろう。
光秀「わかった。もうしない」
選択肢から外れた張り型を置き、ぬかるみに指を当てた。
光秀「嫌なら仕方ない。いくらでも付き合ってやるぞ」
「は、んっ!ぁ、あ、待って、ください!」
中指の第一関節まで入ったところで止められた。
光秀「どうした。まだ薬がぬけていないだろう?」
「指も……嫌です」
光秀「指しかない」
「指じゃないものがあります…」
光秀「あの張り型は九兵衛が気を使って用意した小さいものだ。
あの大きさで嫌なら指以外はない」
「あ、あれは、大きさというよりもヒヤッとして硬かったから…」
舞は苦しそうに息を繰り返している。
「う…奥が苦しい……光秀様の…挿れて欲しいです」
光秀「残念だが俺も恋仲が居るのでな、この身で舞を慰めることはできん」
舞は表と裏、両方の世界の狭間にいることに気づいていない。
お前を抱いて、こちらの世界に踏み入れさせるわけにはいかない。
「っ、ごめんなさい、私、自分のことばっかりで……ごめんなさい」
光秀「謝ることはない。最初に言わなかったのは俺だからな。
指なら貸してやれる」
てっきり頷くかと思っていた舞は、足を折りたたみ身体をクルリと丸めた。