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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第28章 狐の化かし合い(光秀さん)(R-18)


光秀「どうした」

「光秀様の恋仲に申し訳ないので、も、いい、です」

光秀「そんなに辛そうにしていて、そういう訳にはいかないだろう?」

「だい、じょうぶ…です!」


(居ない女のために我慢しようというのか)


「………はぁ……はぁっ……!……っ」


舞は小さく丸まって、色欲に耐えながら泣いている。


「も、いい。九兵衛様を…呼んでください。
 気持ちなんかなくても、良い。誰でも良いから楽にして欲しい」

光秀「自暴自棄になるな」


パン!


なだめようとした手は振り払われ、弾かれた手が痛んだ。


「触らないでください!あなたが良くても恋仲の方が嫌でしょう!?」


媚薬に苛まれて、さらに俺の嘘にすっかり騙されて苦しんでいる。

事件の協力者に対してあまりにもひどい仕打ちだ。


(降参だ。楽にしてやるか…)


身体を起こして帯を緩めた。

身に着けているものを脱いでいると、何事かと舞が目を大きくしている。


「な、なんで、脱いで、るんですか?」

光秀「恋仲がいるというのは嘘だ」

「そうなんですか………う、嘘って言いました!?」


発情して男を誘っていた妖艶さはどこへやら、ヌケた顔をしている。

今夜見た様々な表情の中で一番愛らしいと、喉の奥に笑いを閉じ込めた。


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