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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第28章 狐の化かし合い(光秀さん)(R-18)


「お互い気持ち良くなるだけで、どうなるわけでもありません。
 だから抱いてくださいとお願いしています」

光秀「そうきたか。お前という女は…」


危うく可愛いと言いそうになって息を吐くと、舞は勘違いして『あきれないでください』と唇を尖らせた。

今夜で最後だというのに、情が湧かないように努めるのが難しい小娘だ。


「もう…はぁ…細かいことはいいですから抱いてください。
 あなたのことも今夜のことも忘れますから」


媚薬の波がきたようで舞が身体をくねらせた。


光秀「悪いが抱くつもりはない。が、三成の真似事はやめて慰めてやる。それで我慢しろ」

「えっ、あ……あぁ」


尻の方から手を回して蜜口に触れると、そこは溶けきってピチャピチャと音を立てた。


光秀「俺に触れられるのがそんなに嬉しかったか?」

「や、そんなこと、ないで。ふっ、ぅ……!」


張り付いていた身体を剥がし、細い両肩を布団に押し付けて覆いかぶさると、舞の顔は真っ赤に染まっていた。


「光秀様………」


抱き締める背中が無くなり、心許なくなった手が俺の首の後ろに回された。

『これでいい?』とでも言うように自信なさげに回された手は、すぐに解けてしまいそうな軽さだ。

腫れた目元は赤く色づき、潤んだ瞳には熱情が燃えてひたすら誘いかけてくる。


光秀「生娘がよくも男を誘う術を持っていたな。どこで覚えた?」


唇は避けて顔に口づけを落としていくと、舞が大げさに身じろいだ。


「お店で……九兵衛様が……はっ、ん……!」

光秀「九兵衛?あいつは任務中に何を教えているんだ」

「っ、九兵衛様を怒らないでください。迫真の演技をしてくださったんですから」

光秀「例えば……?」

「ん、えっと、ん、ぁ、ちょ、光秀様、口づけのし過ぎです。
 これじゃ、しゃべ、ん、はぁ…!」


唇を肌に押し付けて離れる行為は、部屋の空気を甘ったるく、濃くしていく。


光秀「まだ顔だけだろう。敏感だな」

「そ、れ…九兵衛様も…」


(また九兵衛か)


三成の名が出るのは仕方なかったが、家臣の名前を頻繁に出されては後れをとっているようでならない。


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