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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第28章 狐の化かし合い(光秀さん)(R-18)


――――

(光秀目線)

(これで満足してくれればと思ったが…)


強い快感は得られたようだが、息は乱れたまま収まる気配がない。指を締めつける媚肉は乞うように蠕動している。


「み、つなり、様ぁ……、気持ち良くしてもらってるのに、ひっ、な、んで、苦しい、の」


硬く閉じられている目からずっと涙がこぼれている。

小さな涙の粒が、伏せられたまつ毛に夜露のように付着して艶めかしく光っていた。


(舞には朝露ではなく夜露だな)


嘆く姿を目の前にして、不謹慎にもそんな事を考えた。

見た者の心を洗う朝露ではなく、銀光でしっとりと光る夜露がこの娘には似合う。

夜の世界を知っている娘とはいえ、まだうら若いのに夜露が似合うのも少々問題だ。


(まだ満たされないとなると残るはアレか…)


九兵衛が用意した張り型が白い布をかけられた状態で置かれている。


(こんなもので花を散らされてはな…)


不憫になり張り型から視線を外した。


光秀「いくらでもつき合いますので、泣かないでください。
 目が腫れてしまいますよ」


泣いている舞を腕に抱き、もうすでに腫れている瞼に唇で触れた。

細い腕が俺の背にすがるように回った。


「ふっ、う、三成様、三成様……っ」


(三成を信用しきって任せきりだな。憐れなものだ)


触れているのが三成ではなく俺だと知ったら、決して良い反応は見せないだろう。


「三成様、お願いです。この先が……あるのでしょう?
 私ばかり良くなって、あなたは全然ではないですか。
 最後まで抱いてください」


胸に顔を埋めて乞う声は、心細さを反映するように小さかった。男女の営みを知らないゆえに何をされるか不安に思っているのだろう。


光秀「無理に交わる必要はありません。事を急いてあなたの身体に傷がついたらどうするのですか」


(好いた男ができるまで大事にしろ)


腕の中にいる舞が大きくしゃくりあげた。


「どう、しても………?」

光秀「ええ」


ふと疑問に思った。


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