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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第28章 狐の化かし合い(光秀さん)(R-18)


光秀「簡単に騙された方が楽だろうに、まぁ、本当のところはその通りだ。
 お前は疲れているだろうし俺も事後処理で忙しい。
 明日の朝、礼に来るつもりだった」

「どうでしょうか。あなたの場合、会わずに終わらせるつもりだった気もしますけど。あの着物は餞別代わりだったのでは?」


(…鋭い小娘だ)


「ねえ、光秀様」


急に親しげに呼びかけられ一瞬返答に詰まった。


光秀「なんだ」

「九兵衛様を怒らないでください。
 光秀様よりよっぽど優しくしてくださったんです。
 不用心に飲んだ私が……はぁ」


舞は息が続かなかったのか言葉を途切らせて息を吐いた。


(何を言うかと思えば九兵衛の処遇を気にするとは)


あの店主の下で、よくぞ心優しく育ったものだと感心する。


九兵衛「舞さん。私の落ち度です。気になさらないでください」

「ひゃ!……ぁあ」


九兵衛が汗を拭く刺激で、舞の身体がビクンと跳ねた。


九兵衛「すみません、舞さん」

「いえ、ありがとうございます」


舞は九兵衛から手ぬぐいを受け取って汗を拭いていたが、自分で拭いても快感は高まるようで我慢できずに止めてしまった。


「ぅ………助け、て」


身体を丸めながら、もじもじと太ももを擦り合わせている。

誰に、どんな助けを求めているのか、本人はわかっていない。

このまま放置するのは不憫だが生娘に容易に触れることは適わない。


(好いている男に見当はつくが相手が相手だ…)


俺と九兵衛はどうしたものかと視線を合わせた。


九兵衛「ここまで酷くなる前に飲める分の水を飲んでもらいましたが、改善されません。
 慰めの道具を用意しましたが、おそらく舞さんは経験がないだろうと光秀様をお待ちしていました」


九兵衛が布をとると細い張り型があらわれた。

我慢出来ればこしたことはないが、この様子では限界を迎えるのは時間の問題だろう。


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