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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第28章 狐の化かし合い(光秀さん)(R-18)


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1階は証拠物を押収した後ということもあり、ガランとしていた。

特に厨はほとんどの物が押収されていて、残っているのは餡を炊く時の大鍋と大ベラだけだった。

あれ程の荷物を、どれだけの人数で来て押収していったのだろう。仕事の速さに、ただ感心するばかりだった。


九兵衛「当初目標としていた人間は取りこぼすことなく捕縛できたようです。
 舞様の無事を確認後、光秀様は罪人達を連れて城に引き揚げました。
 まったく…協力者の女性に挨拶もなしだなんて気が利きませんね」


仲間と話していた九兵衛様が状況を説明してくれて、悪びれもせず主人に文句を言っている。


九兵衛「舞さんの証言を公式に残すため、数日間光秀様の御殿に滞在して頂き、取り調べを行います。
 取り調べと言っても調書を作るためのものですので緊張しないでくださいね。
 和菓子職人の方は後程説明して新しい店に移って頂く予定です」

「わかりました。よろしくお願い致します」


つつがなく物事進んだことに胸をなでおろし、私は光秀様の御殿にお世話になることになった。


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