第1章 日ノ本一の…(上杉謙信)(R-18)
謙信「静華…っ」
耐え切れなくなった熱情に、謙信様が呻いた。
謙信「休ませる…今夜から必ずっ。だから…今からお前をいたぶる俺を許せ」
もう片方の手が伸びてきて、両胸を掴んだ。
大きく揉み上げられ、五本の指がバラバラに動いて刺激してくる。
赤く尖った胸の先も弄ばれた。
急に荒々しくなった動きに、少しだけ怖さを感じた。
「ひゃ!?あ、ああっ、謙信様っ!」
ゆるりゆるりと動いていたはずの腰も、胸を弄る荒さと共に力強く、速くなっていく。
じゅっ、じゅっ、ぐちゅっ!ぱちゅんっ!
「あっ、あぁっっ、は……、ぅ、んっ!ああっ!」
粘液質な音がひっきりなしに響き、耳がいやらしい音に犯される。
「あ、謙信様……っ」
謙信「っ、静華……」
ぱん、と肌がぶつかり合う音がして、早い律動がいよいよ怖くなった。
身体の横にあった謙信様の腕に必死につかまって耐える。
毎日優しく抱いてくれた謙信様と、今の謙信様が別人のような気がして、胸がきゅっと痛んだ。
元の形に戻る暇もないほど揉まれている胸や、担ぎ上げられて心許(こころもと)なく揺れる両足が視界にはいる。
肉欲をあらわに攻めてくる謙信様が……怖い。
(私が未熟だからそう感じるのかな…)
謙信様が知らない男の人のように感じて、申し訳なくて思わず瞑(つぶ)った目の端から、涙がこぼれた。
謙信「静華……、はっ、愛している。怖がらずとも良い、そんな顔をするな」
「あ、謙信様っ……」
胸から離れた手にそっと頭を撫でられた。
うさぎ達を撫でる時のように優しく優しく……
いつもの優しい謙信様だ。
安心して目を開けると、大好きな人が心配そうに見ている。