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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第27章 魔女の薬(謙信様ルート)(R-18)


「あの、お腹はたいしたことないので気にしないでください」


音がしそうな勢いで振り向かれ、うっ、と口を閉ざした。


謙信「何がたいしたことない、だ!無理して流れたらどうするっ!
 もうすぐ駕籠が来るはずだ。それまでじっとしていろ」


(流れる…?え、なんで謙信様が知ってるの?)


戦国時代に来てから、ある周期で『漏れ』に悩んでいたのは事実だ。

でもその周期が今だということと、それにまつわる悩みを、何故謙信様が知っているのかが問題だ。


「………謙信様…?なんで私の『女性の周期』を知ってるんですか?」


端正な顔にくっきりと疑問が浮かんだ。


謙信「女性の周期?なんのことだ?」


真面目な顔で言葉を繰り返され、こっちがなんのことだと聞き返したいくらいだった。


「え?だから毎月くるアレ…のことでしょう?」


(ムリして動けば血が漏れて流れるって意味じゃないの?)


何か大きなすれ違いを感じていると、謙信様は怪訝な顔で私の腹部に目をやった。


謙信「……腹に子が居るのだろう?」

「えっ!?」


大真面目に言われて、私はポカンと口を開けてしまった。


「えー……と?お腹に子供なんて居ませんけど?
 どこからそんな話がでてきたんですか?」


謙信様が衝撃を受けたようで、目を大きく見開いている。


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