第27章 魔女の薬(謙信様ルート)(R-18)
深く繋がった部分に穏やかな熱が広がり、もう灼熱は襲ってこなかった。
(も……苦しまなくていいんだ…。
謙信様をそのまま感じても良いんだ……)
「ん、んん……」
胸に安堵と、一時の幸せが満ち満ちた。
固く抱きしめ合ったまま深い口づけは続き、愛情を注がれているような、そんな甘い気持ちに陥る。
(ずっとこのままで居られたら良いのに……も、終わりだ……)
ちゅ…………ちゅ………
謙信「………ん…」
唇を深くまで割られて、口内で舌が何度も絡み合う。
この口づけが終わった時が治療終了。
(今夜だけでも愛してくれると言ってくれて、嬉しい…。
謙信様……私も愛しています)
「ん……」
目頭が熱い。
濡れた唇が離れないよう、一秒でも終わりが長引くように謙信様の唇を求め続けた。