第27章 魔女の薬(謙信様ルート)(R-18)
(う、うそ……あんなに出したのに…?)
私の表情に謙信様が気まずそうに眉を下げている。
(一体あとどのくらい出せば薬は抜けるんだろう…)
男性の体のことはわからないけど、もうすでに5回ほど吐き出して精液が尽きる頃かと思っていた。
謙信様の男根は疲れをみせず昂っているし、吐き出す量も最初と変わりないように感じた。
薬の強さと謙信様の体力、両方恐ろしい。
「ではまた口でしますね」
そう伝えても謙信様は腕を解いてくれなかった。
「あの?これでは動けませんけど……」
腕に手を添えて『解いてください』と促しても余計に力がこもっただけだった。
腰の後ろで組まれた手は、錠がおりた鍵のように動かない。
「どうしたんですか、謙信様?
口が嫌なら、手だけにしましょうか?ん……!
んんっ……」
突然の口づけは一瞬だったにも関わらず、呼吸を奪い尽くすほど情熱的だった。
「んはっ……謙信様?」
色違いの瞳が切なさを湛えて何かを渇望していた。
目が合うと渇望の色は消え、みるみる自己嫌悪へと変わっていく。
謙信「なんでもない…少し抱きしめさせてくれ」
(なんでもないって声じゃないよ)
こんな苦しそうな声を出しておいて、何でもないわけがない。
謙信様は欲求が高まってきているのか、呼吸が荒くなってきていた。
(自制心の強い方だから、きっと我慢しているんだ…)
私に気を使って我慢するもの。
解けない腕。
昂っている肉茎。
いくら鈍い私でも容易に想像がつく。
この部屋に入る時に抱かれる決心はしたけど、『私を抱きたいんですね?どうぞ』とは言いにくい。
考えあぐねている間にもドキンドキンと心臓が大きく脈打っている。