第1章 日ノ本一の…(上杉謙信)(R-18)
謙信「おしゃべりは終(しま)いだ。下に触れるぞ?」
謙信様は片肘をついて私の顔や唇、首に沢山口付けながら、空いた片手をスルスルと下へと伸ばしていく。
胸よりもずっとずっと傷んでいる女の口。そこに指が届きそうになり、怖くなって足を閉じた。
太ももで謙信様の手を柔らかく拘束する。
謙信「痛むのか?」
「ええ……申し訳ありません……」
謙信様に求められるのは凄く嬉しいのに、胸にしろ、あそこにしろ未熟な身体が全然追いつかない。
快感を運ぶ感覚さえも私は未熟だ。
気持ち良いより、くすぐったいとか、変な感じだと思うことの方が多い。
謙信「見せてみろ」
謙信様が身体を起こして、私の間に身体を滑り込ませた。
左右の太ももの裏に手をあてられ、ゆっくりと身体を開かれた。
「や、こんな…明るいのに…恥ずかしい……で、す」
でも謙信様に対して逆らえるはずもなく、両手で顔を覆った。
暗くなった視界の向こうで、謙信様が女の口を窺っている気配がした。
ひやりと空気があたるそこに視線を感じ、恥ずかしすぎて涙が出てきた。
謙信「こら…そう泣くな。いつも部屋が暗くて静華のここがよく見えていなかった。
このように真っ赤に腫れていてはさぞかし痛むだろうな……」
細く長い指に陰唇をめくられ、細部を見られた。
謙信「小さく裂けた傷がある。初夜の時のものだろうが……」
「っ………」
(どうしよう……あんなに優しく抱いてやったのにって面倒だと思われているのかな?)
謙信様についていけていない身体が恨めしい。
(受け入れる度に痛むけど…嬉しいのに……)
左右に開かれた足を解放され、謙信様が胸と胸をくっつけるように身体を寄せてきた。
謙信「そのように不安な顔をする必要はない。お前が愛おしいあまりに、夜手放さなかったのは俺だ。
今夜から静華の身体が癒えるまで休ませてやる」
労わってくれるお言葉にお礼を言おうとして…気が付いた。