第27章 魔女の薬(謙信様ルート)(R-18)
(前戯は辛いだけかな…)
切羽詰まっている状態なのはわかっているけど、いきなりソコを攻めるのも躊躇われる。
汗をかいた首筋を下から上に舐め上げると、謙信様の口からハッと吐息が漏れた。
塩気の後に少し甘さを感じるのは、謙信様の肢体が見惚れほど綺麗だからだろう。
盛り上がった筋肉が骨格をしなやかに覆い、跡が残っている古傷が皮膚の白さと滑らかさを際立たせている。
荒い息をするたびに上下している腹筋は汗で濡れ光っている。
(謙信様……凄く綺麗……)
恋人ならば思った通りに伝えただろうけど…、治療に余計なことは要らないと黙っておいた。
白い肌に繊細に浮かび上がっている鎖骨。
その太さを確かめるようにスッと指で撫で、指の後を舌で追いかける。
謙信「……っは、舞、焦らすな。触れてくれ」
胸の頂きに触れようとしていた手を取られ、股間へ持っていかれる。
「ぁ……でも……」
少し怖気づいた私の機微な感情に、謙信様は気づいたようだった。
欲に濡れた眼差しは気だるげで、荒い息を繰り返している。
謙信「慰めて…くれる、のだろう?」
美しい人から壮絶な色気を放たれて、ゴクリと喉が鳴った。
「は、はい…!」
いちいちドキドキしていられない。割り切らなくてはいけないのは私の方だ。
(部屋に入る時に決心したじゃない!怖気づいている場合じゃない)
導かれたそこに触れた。
布を窮屈そうに押し上げている昂りが、私の手を押し返してヒクついた。
(下着が濡れてる……?)
濡らしたものの正体と、その意味を知り、顔がカッと熱くなった。
下着は昂りの形に盛り上がっていて、直接目にするよりも卑猥な感じがした。
(これが謙信様の……)
平静にと、いくら気持ちを誤魔化しても心臓の高鳴りを止められなかった。
謙信「っ、舞……っ!
早く……触れてっ、くれ……っ」
謙信様は私の手を掴むと、欲をさするように動かした。