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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第25章 耳掃除をしよう(安土勢)


「じゃあ、三成君からだったよね。ここに頭を乗せてくれる?」

三成「膝…ですか?」


膝をたたくと、三成君の顔がブワッと赤くなった。


(耳かきをする時に膝枕をすることまでは聞いていなかったのね。可愛いなあ)


軍議の最中のキリリとした三成君も好きだけど、こういう素直な反応は他の武将にはないところで、物凄く可愛らしい。


三成「では失礼いたしますね。重かったら言ってくださいね」

「ふふ、大丈夫だよ」


そろそろと体を横にした三成君は、最後にゆっくりと頭を乗せた。
膝の上に感じる重みは心地良い。


(ふふ、大きい猫さんみたいで可愛い!)


「じゃあ、始めるから動かないでね」

三成「は、はい。耳に物を入れられるというのは少々緊張しますね」


緊張気味の三成君の頭を撫でてあげる。


「優しくするから痛かったら言ってね?」

三成「はい…」

政宗「っぶ!」

「政宗?何、吹き出してるの?」


こっちは真剣に言ってるのに、何故か政宗は大爆笑している。


政宗「悪いな、ちょっとツボに嵌っただけだ」

「んん?よくわかんないけど、政宗は静かにしててね」

政宗「わかった」


三成君は私に背を向けているので、ピヨンと可愛い寝ぐせが見えている。
柔らかい銀灰の髪を撫でつけるも、寝ぐせは治りそうにないので諦めた。

耳かきを持ち、三成君の耳にそっと侵入すると……


三成「んんっ、お、お待ちください、舞様!」

「っ!?ごめん、もしかして痛かった?」


耳を押さえて起き上がった三成君は顔が真っ赤だった。


三成「そうではなくて、その……」

「その?」


三成君は言葉に迷っているようで、その間、紫の目が右往左往している。
こんなにうろたえている三成君は初めてかもしれない。


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