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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第25章 耳掃除をしよう(安土勢)


「ひ・で・よ・し・さん♪」


家康に感想を聞かせてもらえなかったから秀吉さんに期待だ。

秀吉さんに向かって、おいでおいでをした。


秀吉「お、俺はいいぞ。ただ話を聞きに来ただけだからな」


(気になって仕方ないって顔をしているのに、素直じゃないなぁ)


ここはもう一押しだと、膝の上をぽんぽんする。


「またまた、絶対損はさせないから、ここに来て♡」

秀吉「っ!?か、可愛い顔で誘っても駄目だからな」


(いつもならこれでKOされるのに手強いな。
 じゃあ、これは?)


「私の膝枕が嫌なの…?」


『ちょっと泣きそうになりながらのおねだり作戦』だ。

効果は絶大だったようで秀吉さんが、小さく唸った。


秀吉「う…」

家康「……行ってみたらどうですか。
 まあ、妹に膝枕をさせる兄って聞いたこともないですけど」

秀吉「家康、お前なぁ。行けって言ってるのか、行くなって言ってるのかわからないぞ」

「世の中探せば、妹に膝枕をさせているお兄さんが居るかもよ。
 ささ、早く早く♪」


秀吉さんは物凄く抵抗感を露わに近寄ってくる。


家康「今更何をそんなに躊躇ってるんですか。
 秀吉さんなら女の十人、二十人に膝枕してもらっているでしょうに」

秀吉「う、うるさい。舞は特別なんだから、仕方ないだろう」

「わあ、私、秀吉さんの特別なの!?嬉しいなぁ」


家族同様に思ってくれているんだと素直に喜ぶと、秀吉さんは複雑そうにしている。


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