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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第24章 戦国時代の付き合い方(慶次)(R18)


秀吉さんがギュウと頭を抱いて慶次の視線から守ってくれて、混乱している今の私にはありがたかった。

秀吉さんに縋っているうちに号令がかかり、隊列がゆっくりと動き出した。

家康と慶次の見送りにきたのに、激励の言葉や手を振って送ることも出来ないまま、二人は発っていった。


秀吉「城に戻るぞ。
 舞、お前が慶次のことをどう思ってるか知らないが、嫌なものははっきり断れよ」

「う、うん」


髪に手を伸ばして簪を引き抜いた。

朱色の玉飾りに明るい黄色の花模様が描かれている。

先端に付けられた細い2本の鎖の先に、つまみ細工の花が控えめに咲いている。


(可愛いデザイン……)


ただの玉簪じゃないところが、お洒落好きの慶次らしい。

もう見えない慶次の背中を探し、私は後ろを振り返った。


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