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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第24章 戦国時代の付き合い方(慶次)(R18)


「簪に何か意味があるの?」

三成「ええ。厄除けなどの意味もありますが、もう一つは…」


親切に三成君が説明してくれようとしているのに、ぐいと耳たぶを引っ張られた。

引っ張り方に覚えがあって、睨むとやっぱり慶次だった。

私の耳の高さまでぐっと体をかがめると、唇が耳に触れそうな距離で囁いた。


慶次「『お前の髪を乱したい』だ。意味わかるか?」

「っ!?やめてよ、せっかく毎朝がんばって結ってるのに」


すぐ傍にある顔に吐息がかからないように文句を言うと、慶次は意味ありげな視線を送ってきた。

これから戦場に行くにしては妙に艶っぽく煌めいている。


慶次「ただぐしゃぐしゃにするわけじゃねえよ。
 男が女に何かして髪を乱すんだ。どういうことかよく考えてみろよ」


その言い方にやっと意味がわかり、目を瞠(みは)った。


「ど、どういうこと?え、慶次って、え?」


勘違いだったら恥ずかしくて、『私のことが好きなの?』という問いかけが出てこない。

じっと見てくる視線から逃げだしてしまいたい。


(だって、告白を飛び越していきなり髪を乱したいなんて!!!)


戦国時代の求愛ってこういうものなのか、それとも遊びの付き合いをしようってことなのか、色々考えが浮かんで定まらない。

秀吉さんの腕が私の頭を抱え込み、慶次から強引に引きはがした。


秀吉「慶次、舞は駄目だ、絶対!
 いいか、舞、俺が良いと言うまで絶対駄目だからなっ」

慶次「おっと、怖い兄上だな?それじゃあ、皆を待たせてるから行ってくらぁ!
 いっちょ大暴れして手柄をとってくるから褒美をくれよ」

秀吉「褒美は舞にじゃなくて信長様に言え!」


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