第1章 日ノ本一の…(上杉謙信)(R-18)
文だけでは謙信様の心はわからないと言ったけれど、実際城にあがってみれば、謙信様は私のことを女性として丁寧に迎えてくれた。
私が居なくなってから改めて行動や言動を思い起こし、慕ってくれたのだという。
まさかうさぎを撫でていた時、綺麗だと思われていたなんて予想外だったけど。
尚文で居た頃から、謙信様にとって私はなんとなく気にかかる存在だったらしい。
謙信「男に興味を持つなど、俺はおかしくなったのではと少なからず悩みだった」
困り顔で胸の内を明かしてくれた時、凄く嬉しかった。
とにかく謙信様が私を好いてくれているのは間違いなく、日々愛の言葉を囁かれ、身に余る光栄に明日死ぬのではないかと思う程だ。