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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第21章 姫は間諜?(隠語・難易度1)


それにしても…


「残念だなぁ」

政宗「何がだ?」

「光秀さんが京ことば使ってるとこ聞いてみたかったのに」


女の子の友達に『いややわ~』なんて言われてキュンとした事があったから、光秀さん級のイケメンに京ことばを使われたらぐっときそうだったのに。


光秀「なんだ、そんなことか。そんなに聞きたいと言うなら、今すぐ聞かせてやってもいいぞ。
 ただしタダとは言わないがな」

「うっ、いいです、遠慮します!何を要求されるかたまったもんじゃないですから」


京都じゃないけど、隣の滋賀県なら三成くんが居るし、ちょっと良い感じに訛りが入った言葉を言ってもらおう。

何もハイリスクの光秀さんにわざわざ頼むことじゃない。


「じゃあ、私は出かけてきますので、これで。
 光秀さん、政宗、またね!」

政宗「玄関まで送ってやる」

「ありがとう、じゃあね、光秀さん」


2人と1人に分かれて歩き始めた。
後ろから光秀さんが『舞』と呼んだので何気なく振り返った。


「なんですか、光秀さん」


目があった瞬間、低い声が滑らかに耳に届いた。


光秀「おはようおかえり」

「ぇ……」


光秀さんは、それはもう意地悪な顔をして笑うと、背を向けて歩いて行った。


「………//////」


私もくるりと顔を戻して歩き出す。
無言で歩いていると、隣の政宗がぷっと吹き出した。


政宗「お前、今、萌えてるだろ」

「な、なんのことっ!?
 別に胸キュンしてないし、
 もう一回言って欲しいなんて思ってないし、
 頭の中でエンドレスリピートなんてしてないよ!
 へ、変なこと言わないで!」

政宗「また、よくわからないこと言ってるが、舞が光秀の言葉にやられてるのは十分わかった」

「やられてないっ」


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