第21章 姫は間諜?(隠語・難易度1)
秀吉「ったく、何やってんだ、三成、ちゃんと掴まえとかなきゃダメだろうが」
廊下でやきもきしている秀吉の隣に慶次が立った。
慶次「あぶなっかしーお姫さんだなぁ?」
秀吉「可愛いだろ?なーんか、あぶなっかしくて落ち着かなくて目が離せないんだよなぁ」
秀吉は緩んだ表情を取り繕いながら、家康と三成と笑い合っている舞を見ている。
年若い3人が賑やかに井戸水を汲んでいる様子は、秀吉から見ると微笑ましいの一言に尽きる。
慶次「…政宗から話を聞くまでは、秀吉はお姫さんのことが好きなのかと思っていたが、単純に『萌えてる』んだろうな…」
秀吉は「はっ!?どこが燃えてるって?」と見当違いな解釈をして慌てて、慶次はくくっと笑った。