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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第21章 姫は間諜?(隠語・難易度1)


政宗「それまで領地の問題に気を取られていて、舞の疑いがまだ続いていたとは知りませんでした。
 惜しいですね、領地の問題がなければ舞の問題はとっくに解決していた」

秀吉「何笑ってるんだ。お前が領地をしっかりまとめておけば良かった話だろ」

政宗「はいはい、そっちも片付けてきたから問題ねえよ」


それた話を慶次が修正する。


慶次「そんで、あの能天気なお姫さんの疑いは晴れた。
 だがそうなると、『安土の情報が洩れている』ってのは、誰の仕業だ?ってなるだろう。
 乗りかかった船だ。秘密裏に調べたら怪しい人間がこの中に居たんだ」

信長・光秀・秀吉「………」

一瞬にして犯人を導き出し、鋭い視線を『ある人物』に送った3人。


家康「この中に?」

三成「それは…どなたのことでしょう?」

戸惑いがちに視線を巡らせる2人。


政宗「舞に疑いが向いていることを良いことに、やりたい放題だったな?
 上手くいっているうちに身を隠した方が身のためだったろうに」

慶次「同感だぜ。よほど甘い汁が美味しかったんだろうな。
 ああ、言っておくが、調べは済んでるからな。今頃お前の仲間は、俺と政宗の部下に捕らえられている頃だ」


獲物に狙いを定めた蒼と金の目が、信長に……いや、その背後に向けられた。
視線を追って家康と三成も厳しい視線を送る。


小姓「ひっ」


武将7人に凄まれて小姓は腰を抜かし、抵抗することなく捕縛された。


光秀「目を光らせていたのですが、ネズミに気づかず申し訳ありません」

信長「良い」


詫びる光秀を受け流し、信長は思案したのち、立ち上がった。


秀吉「ど、どちらに?」

信長「あやつのところに決まっておろう。
 揃いも揃って隠語だと言いおって。後学のためだ、その陸奥の言葉とやらを一度耳にしておきたい。
 政宗、お前はついてきて通訳しろ」

政宗「はい」


通訳ね、と苦笑する政宗の態度に秀吉が小言を始める。


秀吉「政宗、ちゃんと通訳してこいよ。
 お前は半分って言ったが、俺だけじゃなく光秀でさえ全然わからなかったんだからなっ」

政宗「はいはい」


政宗が軽くいなして、信長と出かけて行った。


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