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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第20章 空からサンタが降ってきた(謙信様)


「舞ちゃん、すっごいイイ!可愛い!
 信玄様、いちころだよ、きっと!」

舞「だと良いんですけど…、こんな短いワンピースを着たことがないので心許ないです。
 舞さんの方こそ素敵ですよ!ウエストが理想のラインです。羨ましいなあ」

「ふふん!謙信様のために、こっちに来る前から鍛えてたの!
 舞ちゃんも一緒にどう?早ければひと月で効果を感じると思うよ!信玄様に色仕掛けしてみたら??」

舞「や、やってみようかな」


隠そうともしないパタパタという足音と赤裸々な会話。
信玄は苦笑いして、謙信も杯をあてた唇にやや弧を描かせている。


信玄「500年後は女同士であんなに正直に物を言い合うんだな。
 恋仲のために協力し合うなんて可愛いもんだな」

謙信「………ああ」


遠慮もなく襖があくと、そこにはサンタクロースの姿をした舞と舞が居た。
並んで立つと対になる髪型は可愛くまとめられ、化粧も普段より華やかだ。

手に持っている大皿にはホットケーキの出来損ないのようなものが乗っていて、それはケーキの材料がない中、二人が試行錯誤で作った精一杯のクリスマスケーキだった。

舞と舞は横目でタイミングを合わせると満面の笑みを浮かべた。

この世には無かった大胆な赤い衣装と、向けられる愛情いっぱいの笑顔に、謙信と信玄は眩しそうに眼を細めた。

ある日突然現れた女達は、それぞれ愛し愛される相手を見つけて心の底から幸せを叫んだ。

越後に降り積もる雪のように、たくさんの幸せが自分達に降り積もるように願いながら…。


「「出会えて幸せです!!ハッピークリスマス!!」」


END

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