第20章 空からサンタが降ってきた(謙信様)
「女がお嫌でしたら、サンタは性別がないとでも思ってください。
廊下でも玄関でもどこでも寝ますから、どうかお傍に居させてください」
謙信「っ、そのような場所で寝る女がいるか!」
「あ、女性として見てくれてるんですね。嬉しいです♪」
謙信「………」
その後も粘り強く説得を続け、やっと謙信様が折れてくれた。
謙信「仕方ない。奇跡の化身をないがしろにすれば家臣の士気に関わる。
お前を春日山に連れて行こう。ただし待遇に期待するなよ」
「ありがとうございます!謙信様!
そうだ、名乗っていなかったですよね。舞と申します。どうぞよろしくお願いします」
謙信「お前の名はサンタではないのか」
「サンタは仕事用の名前で、本名は舞です」
謙信「舞…」
「け、謙信様に名前を呼ばれちゃった。このまま死んでもイイ……」
謙信「……」
佐助「兼続さんの心の中を覗いたら、あんな感じだろうなって気がするな」
幸村「あ?別行動している間に変なのが増えたな?」
佐助「変なのじゃない。彼女は伝説上の生き物だ(ってことにしておいた)。
きっとこれから良いことがある」
幸村「伝説?なんだそれ」