第17章 あなたの愛に完敗(光秀さん)(R18)
光秀「証拠はないが舞の眼差しと身体の震え、意識を失う寸前の笑みは目撃したぞ?」
もう一度唇が寄せられ今度は食まれた。
光秀「嫌だったか?」
「っ」
幸せそうに微笑む光秀さんの前で嘘はつけない。
もしかしたらこの微笑みでさえ光秀さんの計算のうちかもしれないけど、でも本心は嬉しいから……その計算に乗ってあげる。
「嫌じゃないです。だって光秀さんが私を愛してくれた証だから…」
お返しとばかりに光秀さんの唇を甘噛みすると、光秀さんの目が少しだけ見開かれた。
光秀「ではまたお相手願うとしよう。俺一人では満足できない舞のために安土に居る間は毎夜…な」
「え………」
(もしかしたらまた煽るようなこと言っちゃったかも?ていうか、まだ満足してない女扱いなの!?)
光秀さんの両手が伸びてきて、また褥に戻された。
光秀「女中が来たら湯浴みの用意をさせる。運んでやるからじっとしていろ」
「う……ありがとうございます」
抱き枕に抱きつかれて、私はあっという間に二度寝してしまった。
ちょっと重たくて息苦しい抱き枕の催眠効果は絶大で、次に起きた頃には夕方になっていた…。