第17章 あなたの愛に完敗(光秀さん)(R18)
「そ、そこまで考えてなかったですよ…」
光秀「俺が二人になるなら舞も二人になってもらわねばな」
「えぇ?私は光秀さんを独り占めしたいから増えて欲しいんです!私が二人になったら今と変わらないじゃないですか」
光秀「ほう?お前は随分と自信があるのだな?」
「なんの自信ですか?」
意地悪い顔をした光秀さんが私の唇を指で弄んだ。
光秀「二人分の俺の愛を、この小さな体で受け止める自信…だ」
「えっ!?だから…そんなとこまで考えていなかったですよ?」
ただ妄想を口にしただけだったのに、光秀さんに話を大きくされてしまった。
怪しく笑んだ光秀さんは長い指を私の口の中に潜り込ませた。
チュプ…
「ん」
反射的に入り込んできた指に舌を這わせてしまって、引き抜かれた長い指は艶やかに唾液を纏わせている。
光秀さんはその指を自分の唇に持っていき、まるで紅をひくように滑らせた。
「!」
暗がりで光秀さんの唇が妖艶な艶を放っている。
女形の役者さんとも違う、はっきりと男性を意識させているのにハッとするほど綺麗だ。
甘い眼差しが私だけを射抜き、きらめいている。
(こ、こんな人が二人も居たらム、ムリ…)
骨抜きのドロドロになって、人間を維持できなくなりそうだ。
光秀「そんなに独り占めしたいと主張するところをみると、もしや俺一人では舞を満足させていないのか?」
唇をなぞった指が私の唇に触れた。
柔らかく押し付けられた指は顎を通り、喉元を降りていく。
真っ直線に下へと滑っていく指は甘い刺激を伴って官能を煽る。
「んんっ、なんの満足ですか!?」
光秀「もちろん閨での話だ」
「っ!?満足してます!!充分っ…ぁ」
久しぶりに帰ってきた日は朝までいっぱい抱いてくれるし、光秀さんの手技には毎回翻弄される。